宮古島ならではの教員生活

宮古島

大学卒業後、私は沖縄県の小学校教員として宮古島へ赴任しました。

海に囲まれた豊かな自然。
島に息づく文化。
子どもたちとのかけがえのない思い出。

宮古島で過ごした二年間は、私にとって一生忘れることのできない宝物です。

今回は、宮古島でしか出会えなかった景色や思い出をシェアしたいと思います🌻

遠足では海にふらっと寄り道

宮古島は、すぐ近くにエメラルドグリーンの美しい海があります。

初めて見たとき、「こんなに美しい海があるんだ」と心を奪われました。

一年目に担任した学年では、海空公園のビーチや保良の海、東平安崎などへ行きました。

ビーチでヤドカリを探したり、どこまでも続く水平線を眺めたり。

美しい自然の中で、子どもたちはのびのびと過ごしていました。

二年目に担任した学年では、伊良部島カントリーパークへ行きました。

伊良部大橋を渡るバスの中。
窓の外に広がるエメラルドグリーンの海を眺めながら、

「先生!ウミガメ!」
「あそこにもいる!」
「1匹、2匹、3匹……!」

と、子どもたちの明るい声が響きます。

みんなで夢中になってウミガメを数えた時間は、今でも鮮明に覚えています。

※伊良部大橋からは、ウミガメを見ることができます。
運がいい日には、10匹以上のウミガメを見つけたこともあります🐢
伊良部大橋を渡る際は、ぜひ探してみてください^ ^

地域の文化を、学校で学ぶ

宮古島では、地域の文化や伝統行事を学校で学ぶ機会がたくさんありました。

特に心に残っているのが、「シーシャーガウガウ」です。

シーシャーガウガウとは、
十五夜の日に子どもたちが手作りのシーサーを持って地域を歩く、宮古島の伝統行事です。

PTA学年行事として、親子でシーサー作りを行いました。

私自身も初めて知った行事でしたが、地域の方々にとっては子どもの頃の思い出が詰まった大切な伝統でした。
十五夜の日に「シーシャーガウガウ」をする子どもは、近年少しずつ減ってきているそうです。
以前は盛んに行われていたそうで、子どもの頃にシーシャーガウガウを経験した保護者の方も多く、当時の思い出を子どもたちに話してくれました。

その話を聞いているうちに、
「自分も十五夜の夜にやってみたい!」
という声が子どもたちから上がりました。

そして実際に、十五夜の夜、「シーシャーガウガウ」をした子どももいました。

さらに運動会では、そのシーサーを手にエイサーを披露しました。

子どもたちだけでなく、
保護者や地域の方々も本当に嬉しそうな表情をされていたのが印象的でした。

親から子へ。
そして、その子どもたちがまた次の世代へ。

地域の文化がこうして受け継がれていく様子を目の前で見ることができ、
とても温かい気持ちになりました。

クラスで作った「島人ぬ宝」の替え歌

私にとって、一番心に残っている思い出があります。

宮古島を離れる最後の年。

二年生を担任したときに、クラスのみんなで「島人ぬ宝」の替え歌を作りました。

私が子どもたちにこう聞きました。

「みんなが思う宮古島の宝って、どんなものがある?」

すると、

「青い海!」
「光ってるみたいにきれいな海!」
「伊良部島に沈む夕陽!」
「十五夜のシーシャーガウガウ!」
「パーントゥ!」

次から次へと、子どもたちの声があふれてきました。

子どもたちにとって宮古島は、生まれ育った「あたりまえ」の場所。
でも、その「あたりまえ」の中には、こんなにもたくさんの宝物があることを、子どもたちが教えてくれました。

みんなの思いを一つにつないで、世界に一つだけの歌が完成しました。

曲名は、

「みゃーくぬ宝」

宮古島の方言で、「宮古の宝」という意味です。

私は三線を弾き、子どもたちは元気いっぱい歌いました。
学年のみんなの前で発表した日の、誇らしそうな笑顔は今でも忘れられません。

地元に帰ってきてから三線の弾き語りライブを行うときにも、「みゃーくぬ宝」を歌っています。
お客さんから「感動した」と温かい言葉をいただくこともあります。

宮古島の教室で生まれた世界に一つだけの歌が、
遠く離れた場所で、たくさんの人の心に届いています。

いつか宮古島にいる子どもたちに再会したときに
この話ができたらいいなと思っています☺️


おわりに

BEGINの「島人ぬ宝」には、

「教科書に書いてあることだけじゃわからない」

「大切なものがきっとここにあるはずさ」

という歌詞があります。

宮古島で先生をしていた二年間は、まさにその言葉を実感する毎日でした。

自然を愛する心。
人と人とのつながり。
「あたりまえ」の中にある宝物。

教科書には載っていない、大切なことを宮古島が教えてくれました。


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次回の記事

宮古島を離れてしばらくした頃、教え子と保護者の方から一通のお手紙が届きました。

その手紙を読んだとき、

「先生になって、本当によかった。」

そう心から思いました。

次回は、「宮古島の教室で生まれた『みゃーくぬ宝』|教え子から届いた手紙」について書きたいと思います。

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